2015年の投資の方向性について!!
先月、ついに投資デビューをしました。
これまで、財産の100%を普通預金に預けていた私が、貯金のかなりの部分を投資に回すことにしました。
自分でいうのもなんですが、性格的にアブナイやつです。めっちゃ極端です。
最初はちょっと、数十万円入れてみたら、それがあっという間に3パーセント増えて、リスクヘッジとかあれこれ考えているうちに、ヘッジ用の別のものに投資を行うための元金が必要になり、気がつくとこんなことに・・・
最近、巷では「21世紀の資本」が流行っていますが、つまるところ歴史的に見ても「労働による成長よりも資本の収益の方が大きい(r>g)」ということは、「自分の収入の構造をr(投資収入)へコミットしていった方がいい」ということなのだと理解しました。
(長期的には、資本主義そのものが成長主義ではない思想的な支えを持ち、持続的な仕組みへ変化しないと早晩限界が来るというのは理解しています。たぶん、次の10年サイクルの恐慌は先進国のどこかを吹き飛ばすと思っています。長期的には。)
ただし、現在はリーマン前の水準まで、日経平均もNYダウ指数も上がってきているので、今すべて突っ込むのは非常に危険ということもあり、以下の戦略で運用します。
■想定シナリオ
① NYダウ・日経平均共に3月までは数回の調整局面を経つつ、上昇していく
⇒12月に突然日経平均がガクンと下がったような調整局面は今後も数回発生するものの、総じて上がっていく
② 3月の日系企業の決算は円安の効果から大幅に向上する
⇒3月までは日経平均の下がり要因は弱い
③ 米国は利上げや雇用等いろいろと要因があるものの、すでにリーマンショック前の水準を超えていることから、大幅な上昇・下落は想定しない
(ただし、概ね好調であることと、他の国に比べてリスクが少ないと思われているため”避難港”として利用する。)
④ 相場については、大きく振れているので予測不能だが、いろいろな雑誌等の予測を組み合わせると1ドル=120円後半という話もあるので、やや円安方向を想定。
・ 戦略⇒現状持っているものについて、ある程度上がったタイミングで売り、調整局面を利用して買戻し、差益を得る。
■想定外の展開になった場合に備えて
① 日経平均が何かの理由で急落
⇒一部の投資を段階的に海外系のものへ移す。
ただし、新興国はいろいろな予想が混在しているので、先進国系へ
② 為替が急速に円高方向へ動く
⇒卸売・衣料などの円高に強い銘柄への投資比率を上げていく。
現時点では、不勉強なので円高方向へ動く要因が読めないが、状況の変動に応じて戦略変更。
■参考にしたサイト等
2015年も株価高 外国人投資家による日本株への投資背景に注目 - ライブドアニュース
27歳のリーマンが2015年に達成したいこと ×30
あけましておめでとうございます。
今年の年越しは、御岳山で初日の出を見てきました、ゆっくりと夜明けまでの時間を過ごすのがいいですね。
一緒に登るのを誘ってくれる友達に感謝しつつ、新しい年を迎えたいと思います。
今年の目標ですが、ずばり「次の10年を迎えるために必要な準備をする」一年にしたいです。
特に、まだ社会人っぽい生活へシフトできておらず、学生の延長線の生き方をしているので、これを社シフトさせていきたい。
あと、自分に力をつけていきたい。年末に転職した先輩と飲み会をして、その先輩が「自分の能力をどうやって発揮させていくのかに軸足を移している」のをみて、やはり僕も仕事・プライベートを問わずに、能力へのこだわりを持ちたい。
というわけで、今年やりたいこと30個
■自分への能力投資
1 フィナンシャルプランナー3級を取る
2 フィナンシャルプランナー2級を取る
3 TOEICで850点を取る
4 メンタルヘルスマネジメントを取る
5 LPICレベル1を取る
7 ITストラテジストを取る
8 中小企業診断士を取る
9 プロジェクトマネージャーを取る
10 第3種電気主任技術者
■お金回り関係
11 投資の資金を1年間で1.2倍にする
12 家計簿をつける(毎月の分析ができる)
13 貯金をコンスタントに月4万できる状態へもっていく
(=生活費を16万円にする)
■プライベート関係
14 行きつけのバーを作る
15 ミャンマーへ行く
16 インドへ行く
17 宿坊をする
18 囲碁をもう一度始める
⇒ネット対局ができるレベルまで腕を上げる。
19 スノボへ行く
20 空手やる
■人間関係編
21 ボランティア的な活動に参加するx4
22 サークルの同窓会をやる
23 彼女を大切にする
24 友達に彼女を作る(合コン・街コン等)
■その他
25 本を50冊読む(読書ログを書く)
26 映画を30本観る(映画ログを書く)
27 ブログの記事を何でもいいから100書く
(年間の累積アクセス数を10000にする。)
28 1年で何でもいいので1回は副収入を入れる
29 週末はなるべく家の外に出る
30 健康で過ごす
以上、30個です。
思い切って欲張ってみたものの、何個できているだろうか????
それでは、今年もよろしくお願いいたします!
なぜ一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?~実践版「レジリエンストレーニング」~
仕事を始めて、いろいろとプレッシャーを受けながらも働いて、ある時、本気でこれ以上エンジンがかからない「心を病んだ」状態になってしまう前に、その対策として読むための本。
なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか? 実践版「レジリエンス・トレーニング」
- 作者: 久世浩司
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
社会人になったら元気なうちに読んでおくと本当に役に立つ。
「レジリエンス」というキーワード自体は新しいものだが、軽度のうつ病を治療されるために使われる認知療法的なメソッドだったり、あるいはセロトニンを分泌させるための運動療法だったりが紹介されている。
特に、この本ではうまくレジリエンスを持って仕事に取り組めている人が具体的に何をやっているのか?何を感じてしまうのかを事例として紹介しているが、中身の内容自体は序章に書かれており、とても読みやすい。
以下の通りの7つの技術と小項目がエッセンス
技術1:ネガティブ連鎖を断ち切るための習慣を作る
⇒ネガティブな感情を断ち切るには以下の4つの習慣が有効
①エクササイズやダンスなどの運動系
②音楽の演奏
③ヨガや冥想などの呼吸を整えること
④感情を表出させ、整理する筆記系
+とにかくストレッサーから離れる気晴らしを持つことが有効
技術2:役に立たない思い込みを手なずける
⇒感情をラベリングし、自分の中で意識的に自分の感情をコントロールできるようにする。
(認知療法的なアプローチで、心配症の人は「自分を不安にさせる悪霊」が出たといって、ある程度状況・感情を客観視できるようにする。そのうえで受容・追放を意識的に選択する。)
技術3:やればできるという自己効力感を身につける
⇒①実体験のような形で小さな成功体験を身に着ける。②お手本をベースにして、自分も頑張れるという雰囲気を作る。③他人の励ましでモチベーションを上げる。④ムードで頑張れるだけの環境を作る。
職場の観点で行くと、育成では①実体験としての成功体験を積ませること、②お手本としてメンターやメンターの代わりになるようなストーリーを持たせることが必要
技術4:自分の強みを生かす
技術5:心の支えとなるサポーターを作る
⇒支え、支えられる関係の仲間を意識的に作るあげていくことが必要!!
技術6:感謝のポジティブ感情を高める
⇒感謝とは周りの人に助けられたとき、良い機会に恵まれたときに生まれる。
感謝することで、ストレスが軽減される。関係性への信頼が生まれる。
⇒感謝の習慣を持つ!!
具体的なワークとして、その日3つの良かったことを記録する。
この機会に、他人や環境への感謝を振り返ることができる。
技術7:痛い経験から意味を学ぶ
⇒自省の時間を持つ。レリジエンスは自分自身で鍛えることができ、鍛える努力を積み上げていくことが重要。
いかに周りの人に支えられてきたのか?逆境を乗り越えて何が成長できたのか?自分の中で「教訓化」し、ストーリー化していくことが何よりも重要。
ここまでが、書いた内容のメモです。
このビジネス自己啓発本の分野の中では、タイトルは「意識高い系」に一流の人は~~と書いてありますが、内容は意識低い系というか非常に厳しい環境の中でいっぱいぴっぱいになっている人向けの本です。
『身のたけ起業』個人で稼ぐ時代の生き方マニュアル
この本、タイトルにある通り自分で持っているスキルを活かして起業を進める本です。
起業する際の参入分野はエキスパートと呼ばれる日本では新しく認知され始めた職業。
誰でもできる、いつでもできる、どこでもできる、身のたけ起業 (角川フォレスタ)
- 作者: 井口晃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
よい言い方をすれば、教師でありコンサルタント。もしくは最近ではやや死語になっているアルファブロガーなどのエキスパートと呼ばれる職業が本書で勧められています。
身もふたもない言い方をすれば、最近流行の「情報商材」業界への参入マニュアルです。
全体を通して、ビジネスを起こしていく上での、マインドの持ち方、顧客とのコミュニケーション取り方、ビジネスモデルなど非常によくまとまっています。
別に上で書いたような情報商材だけではなく、他のスモールビジネスも含めてこの本に載っている考え方は応用がきくと思う。
個人的に、この本の最も印象的な内容は、年収1000万円を実現する際の収入例で、
①会員サイト:月額5000円×30人=年間180万円
⓶教材販売:単価30000円×100人=年間300万円
③セミナー:単価50000円×5人×年間12回開催=300万円
④オンサイトの個人コンサル:月額10万円×2名=年間240万円
というパターンを書いており、これだけ見ると非常に狭く、一部の限られた顧客から高く費用を取るモデルを想定している。
正直ここを読んだ段階で、ありえないレベルでぼったくっているように見え、うわーと背筋が冷たくなってしまった。
しかし、この本が次に押しているのは「徹底的な差別化」である。
例えば、まじめなビジネス風のジャンルで行くと「ミャンマーで中小企業(特に物流業)の海外進出を支援」
だったり、いわゆる怪しい情報商材風であれば、「大学1年生まで女性のまともに話したこともない人が、どうすればバイト先で知り合っただけの薄いつながりの彼女と付き合えるのか?」というような「超ニッチだが、ニーズが切実」な市場で圧倒的な地位を築くということが重要だと書いている。
例えば、私自身、中学・高校とずっと男子校で、大学に入るまでは女の人と話をすることもまったくできなかった。大学デビューをしようとしても、女の人と1m未満に近づくとビビってしまうありさまだった。
この深刻な女性恐怖症をあの手この手で乗り越えてきたわけだが、こういうニッチで切実な経験やノウハウを「適切な市場に、適切に伝えていけば儲かる」と教えている。
(別に大した努力はしていないので、聞かれれば教えるくらいの内容ですが・・・。この本での教えでは、このニッチで切実な悩みを抱えている人にとって、このソリューションは値段がつけられないほどの価値なので、売れる!ということです。
たしかに、当時女性恐怖症が2万円と言われたら払っていたかもしれない・・・)
さらに、ポジショニングの取り方も上の例で行くと、「女性恐怖症改善」の専門家として1000人くらいにアピールするよりも、「大学デビューでの女性恐怖症改善!」みたいに、1000人のうちの50人くらいに強力に響くほうがいいと書いている。
この差別化のやり方や上手にお客様にアピールをしていくコミュニケーションの取り方も別にこのエキスパートに限らず応用可能です。
特に、この人の提唱する世界観も、『ワークシフト』(リンダ=グラットン)や『フリーエージェント社会の到来』(ダニエル=ピンク)等とも似ており、個人で稼ぐ能力が今後重要になっていきますよと書いていて、興味深いです。
フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方
- 作者: ダニエル・ピンク,序文:玄田有史,池村千秋
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン,池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: ハードカバー
- 購入: 17人 クリック: 476回
- この商品を含むブログ (126件) を見る
映画ログ:マイレージ、マイライフ
映画の中には、10分観ただけで名作だと分かるものがあると思う。
この「マイレージ、マイライフ」もそのタイプの映画の一つである。
この映画の主人公ライアンは仕事に生きるタイプ。そしてプライベートは「バックパックに入りきらないものは持ち歩かない」という主義。
ワンルームの部屋、私服のないクローゼット、おそらく相当な給料をもらっているであろうが、彼にはプライベートで何かを示すものはない。
出張で忙しく飛び回り、目標は1000万マイルを貯めること。
仕事は「解雇人」であり、人からは恨まれ感謝はされない仕事である・・・
この映画を26歳で見て思うこと、30歳で思うこと、40歳、50歳・・・と永遠について回るんだろうと思う。
昔、大学を卒業するときに、「明日からブラジルへ赴任だ」と言われて、赴任できるフットワークと度胸を持っていたいと思っていた。
ただ、それはもしかしたら、度胸ではなくて自分の中のバックパックが単に空虚であるということだけなのではないだろうか?
例えば、結婚をして家族を持つ。例えば、友人と過ごす。そういうしがらみや荷物、あるいは絆といったものを、捨ててバックパックを捨てて、マイルだけが生きがいになるとしたら、それはもしかしたらむなしいのではないだろうか?
今も海外赴任には憧れるものはあるけれど、その結果得られるものが、もしもマイルだけなのだとしたら?バックパックを軽くするのではなくて、その中に多くのものを入れ続ける方が素敵な人生なのでは?
会社で働く上での生き方を何十回でも考えさせてくれる映画でした。
死亡フラグのへし折り方の考察
久しぶりに純粋に面白い小説を読んだ。
「頭を使って読んだらいけないミステリー」というジャンルは新しいのではないか?
例えば、山田悠介さんの小説が「設定は複雑で超面白いのに、表現力・展開力が惜しい」作品だとしたら、下の二冊はこの真逆で「設定はまじか・・・(驚)というくらい残念なのに、表現力と話をどんどん広げていく超絶展開力で読者を飽きさせない」作品です。
疲れたとき、頭を使いたくないときにお勧めです。
死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)
- 作者: 七尾与史
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/07/06
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 532回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
映画ログ2:『The Master』
今回観た映画は『The Master』。
実在する宗教「サイエントロジー」がモデルになっており、華々しく経済を発展させて行く裏で、例えば戦争(第二次世界大戦)の爪痕であったり、あるいはアルコール依存であったり、社会問題や矛盾を抱えるアメリカという国を描いている。
話の主軸になっているのは、二人の男性。
この映画の架空の教団「The Cove」の教祖ランカスター(フィリップ=シーモア=ホフマン)と彼に心酔する教団の構成員フレディ(ホアキン=フェニックス)。
この映画の主題はズバリ、「自分の人生の主(Master)は誰なのか?」「自分一人で自分の全てをコントロールをすることは可能なのか?」ということなのだと思う。
この映画の登場人物は、みな悩みを抱えており、教団員の集いの場面は、ひたすら退廃的であるいは寄り添い合うようにできている。
例えば、ランカスターの家であたかも家族的に行われるパーティであれ、あるいは船の上で「教団メンバーは同じ船の構成員である」ということを示す結婚式などそういう相互依存的な要素を強く感じた。
それは教団のリーダーであり、父でもあるランカスターも同様で、彼は妻へ依存し、ある意味で支配を受けながら生きている。また、教祖としてのしがらみに囚われ、自分の怒りや憎しみといった感情を押し殺しながら生きている。
一方で、物語中で「獣」と称され、教団に批判的なものを暴力で打ち倒すような性格のフレディもまた、何かから逃げ、何かに依存しながら生きている。
物語の終盤で、フレディは教団を離れ、「自分の人生のMaster」として独り立ちをし、友としてランカスターと再会を果たす。
しかし、それでもやはり完全な自立は果たせていないのではないか・・・というシーンで終わる。
映画を見るというよりは、「読む」という表現の方がしっくりとくるような映画でした。純文学的な、控えめな自己主張の中で、非常に重たい主題を扱っています。
何かに悩んでいる人にお勧めです。