読書ログ:「月3万円ビジネス100の実例」
「ビジネスを始めよう」と思ったときに、最初に考えるのはどういうことだろうか?
ビジネスモデル?投資回収のスピード?どうやったら持続するのか?
そういう小難しいことを考えずに「まずはノーリスクで始めちゃえばいいじゃない!」というのが、本書の主張である。
その際に、しっかりと理解をしておかないといけないのが、「月3万円ビジネスの考え方」である。
本書では7つの原則を紹介しているのだが、ざっくりと3つにまとめると
1.いいことしか仕事にしない
(=特定のお客さん・社会へ確実に価値を提供する)
2.小さいビジネスをノーリスクで小さく始める
(=初期投資・時間的投資を避ける。月に2日の時間投資で利益3万円が基本)
3.関わった人の共感を生み出すように仕組みを作る
(=コミュニティを作ろう)
の3原則である。
本書では、具体的なビジネス案が100個紹介されているのだが、大体どれもこの上の3つの原則を反映している。
例えば、「非電化のグリーンカーテンを販売する」や「キャラ弁の作り方を伝えるワークショップを開催する」などである。
ここで紹介されているものは、「ニッチ」で「マーケットサイズが小さく」おそらくどんなに頑張っても売上1000万円には届かないものばかりである。
(それは著者があえてそういうビジネスを好んで紹介しているというのもありそうだが・・・)
一方で、ノーリスクで月3万円稼げるビジネスを紹介している。
(著者の方が、農業やエコな生き方の提唱を合わせて行っているので、そういうビジネスの例が多めですが。)
例えば、
■ニッチなものを作って売る系(作り方の紹介ワークショップを含む)
・非電化冷蔵庫、コンポスト、井戸、箒、手作り浄水器、デカスイッチ
(※エコなど、明確なコンセプトと組み合わせるのがポイントだと感じた)
■余剰した資産やスキルを活用する
・巣箱づくり、木工カフェ・遺影の撮影
(※それぞれ自分のスキルを活用している)
・カフェの休業日、美術館や電車などのしまっている時期を活用してのイベント
(※余剰した資産を活用している)
■これまでにないイベント・ライフスタイルの提案
・太陽光発電導入コンサル
・24節気などの季節に応じた食材の提供
■ロハス・農業系
■コミュニティの提案
・仕事カフェ・シニアのためのパソコン教室・育児カフェなど
まずは、やってみて、失敗したら失敗したで仲間たちと楽しくビールでも飲めたらそれでいいじゃないか!というノリの本です。