うぇるそふぃあ ~30歳リーマンの生活収支改善ブログ~

某IT会社で勤める30歳なりたてのの企画系ヌルリーマンの日常。日々が退屈で、面白いことを失ってしまった僕に「楽しさ」と「驚き」を。自分がテクノロジーやガジェットが好きなのでそれ系の記事が多めになると思います。

「さあ、課題を解決しよう!」と思った時に読むべき『問題解決大全』

 自分の中での夏休みの課題図書2冊目『問題解決大全』(by 読書猿氏)。
読みきったのでレビューしてみようと思います!

ビジネスや人生のハードルを乗り越えるための37のツールという形で、歴史が生み出してきたツールがひとつずつわかりやすく紹介されている。

1つ1つは十数ページなので、非常に読みやすかった。

 この本を読みながら感じられたメッセージは、「問題はその問題を正確に認識できた時点で、実はほとんど解決されている」ということ。

そのため、本全体でも、問題を分析する⇒解決策を探求する(真因の深堀)に非常に力点が置かれている。

 

まず、問題を分析、認識するために、「100年ルール」「二ーバーの仕分け」で、問題を過大評価することなく問題と向き合う。

100年ルール=この問題は100年後も重要か?と自分に問い、問題を変に過大評価しなくする。

二ーバーの仕分け=この問題は解決可能か?ということを問い、解決不可能であればそれは問題として扱わないと決める

 

 

そのうえで、キャメロット」、「ロジックツリー」、「要因特性図(「魚の骨」図)」を用いて、問題を構造化していく。

ここまでで、問題の構造が明確になったところで、解決策の探求へ移る。
解決策は「文献調査」、「力任せ探索」などの手法や、「マインドマップ」や「ブレインライティング」などの方法で解決策を立案し、それらを比較(プロコン図)し優先順位に基づき、意思決定する。
(方法論自体はとてもオーソドックス。)

ここまでで、37のツールのうちの19が出てくる。
つまり、問題を把握する、構造化する、解決策を洗い出す、意思決定するところまでで半分以上のツールが出てくる形になる。

解決策の実行は、実行そのものというより、むしろモニタリングやどのように実施するための障害を取り除くのか?に力点が置かれ、まずは行動への着手を促すための「ぐずぐず主義克服シート」やとにかく行動へのエンジンを外部化するオデュッセウスの鎖」が紹介されています。

これらの手法のポイントは、実行できるレべルまで細かく行動を刻む。
(ダイエットする ⇒ 今日、1kmジョギングする、早く寝る など行動を明確かつ簡単にする。)
そして、それらがうまくいかなかった際には、早期に改善していくことの重要性が紹介されている。
(出来なかったら、解決策の刻み方をもっと細かくする、タイミングを変えるなど、実行されるまで改善する。)

最後に、結果の吟味という項目で、実行された問題解決を自己評価し、さらに良い問題解決や振り返りの学びへと繋げることの重要性が書かれている。

 

本書はここまで26のツールが紹介されているが、後半ではサーキュラーな問題解決という問題自体が相互依存してしまっているがゆえに、単純な解決へ至らない問題を解決するためのツールが紹介されている。
(問題の例:ひきこもりの息子となんだかんだ甘やかしてしまっている両親など)

方法論は単純な問題解決と同じ、問題の認知から始まる。
しかし、大きな違いは問題が相互依存(多くの場合、問題の渦中にいる人の感情対立を伴う)してしまっているために認知の枠組みを明確化し、必要に応じて認知を変える点を重視する点が異なる。

そのため、「因果ループ図」で問題を構造化すると同時に、「リフレーミングで問題の意味づけを変えたり、問題自体を擬人化し、「問題自体へ相談」するなど問題と関係者の人格を意図的に分離するなどの心理学的な手法が紹介されている。


また、解決策の探求についても、エスノグラフィー」による観察手法や「二重傾聴」などの手法で、問題の意味づけを変えていく方法の模索が行われる。
これはサーキュラーな問題の渦中の関係者が問題の中に「取り込まれている」ために、外部から客観的にリフレーミングするのを支援する方法である。

二重傾聴=問題の渦中の人の話を聞きながら、本人が認識していない話を客観的に伝えることで、問題の渦中の人の認知を変えていく。
例:ひきこもりの息子が何をしても部屋から出ない ⇒ でも、トイレには出ますよね? 例えば、コンビニに飲み物を買いに行くなどはできるのでは?など。「何をしても」という問題の渦中の人の認知のゆがみを見つけていく。

解決策としては、とにかく解決策に向けて突っ込むピレネーの地図」や問題をにゼロ化するのでは徐々にコントロール化へ置いていく「症状処方」が紹介されている。

サーキュラーな問題解決は問題自体が相互依存しているので、解決策の実施を妨げるがとにかく行動あるのみ!ということか・・・

 

本書は、自分が普段向き合っている課題を考えながら読むと、「ああこの部分できてなかったなぁ」と思わせてくれて、手法の勉強というよりは問題の洗い直しに役にたった。