読書ログ:「伝説の投資家12人に学ぶ儲けの鉄則」
もっと早くに読んでおけばよかった・・・!!!と心の底から思える本です。
株式投資の定石や手筋がしっかりと解説されています!
バリュー派・グロース派/ファンダメンタル派・テクニカル派を問わずに考える必要のある本質がかかれています。
また、現在のインデックス全盛の時代に「本当に上がると思える銘柄少数への分散投資」を勧める投資家が多いのも、すごく励みになる、
伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則---日本株で勝つためにすべきこと、してはいけないこと
- 作者: 小泉秀希
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則」
グレアム氏の戦略(バリュー株)
・あらゆる局面に対応できる資産運用を行う。
⇒その株の本来の価値を考え、その株が明らかに下がったと思える局面で買う
・安定した業績、明るい見通し、強い財務体質の3点に着目する
→市場の変動は逆に利用し、「明らかに安い」時に買う。
・・・変動の激しく、将来の成長に賭ける成長株の投資には否定的
フィッシャー氏の戦略(グロース株的な性格が強いが、変動は嫌う)
・5年~10年の長期的なスパンで成長する株を見つける
⇒企業分析を行い、企業の将来のカに着目するという点ではグロース戦略だが、
短期的に1~2年のブームではなく、長期的に5年~10年のスパンで考える。
⇒5銘柄程度への分散投資を勧める
バフェット氏の戦略(バリュー株+成長株)
・特権的な強みを持っている企業の株を買う
⇒消費財・インフラなどの企業(=景気の影響を相対的に受けにくい)で、
特権的な力を持っている企業(ディズニーやジレットなど)を買う
※バフェット対象の業界(保険業・クレジットカード・医療・鉄道・ITサービス・資源)
・割安で買うため、市場の平均PERが20を超えてきたら控える
⇒現状はかなり割高方向なので、ポジションをすべて持つのは不安かも
ピーター・リンチ氏の戦略(小型株の大化け狙い)
・10倍に上がる可能性がある銘柄を5つ見つける
※「その会社の成長ストーリーを納得感を持って2分間話せる」ことが重要。
⇒シナリオが崩れた際のPDCA(損切りも含める)がまわせる。
⇒PERが重要なのは同じ(20倍くらいまでは割安と考えられる)
リンチ氏は小売店・外食産業の中から大化け銘柄を探している
オニール氏の戦略(グロース株/テクニカル派)
・CAN-SLIM法
・業績と株価の動きが際立って強い株を買う。
・営業利益が過去3年間で25%以上成長していること、株価が上場以来の高値、時価総額500億円以下
・ROE15%以上
・テクニカルに株価の「天井」「底」を見極める
⇒株価が「上放たれ」のタイミングを見極めて買う
ロジャーズ氏の戦略(バリュー株)
・バリュー&チェンジ
⇒ものごとが「これ以上下がりようがない」という状態で、変化が生じているものを買う
⇒本来、必要であるはずのもの。本来は優秀なはずのものがうまくいっていないときに買う
⇒「道端に落ちているお金を拾うくらい簡単な時に買う」
全体的に言えるのは、勝っている投資家は恐ろしく合理的で、恐ろしく辛抱強いということを感じました。
今自分が持っている銘柄は、「上がった!!」と思って慌てて成行買いしたものの、その後下がってしまった銘柄が多いのでようは辛抱強くタイミングを見ましょうということを思いました。
また、今後「確実に必要になるのに割安に放置されているもの」って何だろうなあ?
介護業界・転職業界とかかなぁ・・・